___ちゅんちゅんっ



肌を伝う冷たい風と、
太陽の光が私を起こす。



そう。

この家のメイドの起きる時間は、
太陽が昇る時間。


つまり、5時頃から準備をして活動しなければならないのだ。



「ふぁーぁ……、もう朝か……。」



むにゃむにゃそう言いながらも、


髪の毛をゴムで
片方に一つぐくりをして…
お母さんにもらったピン留めをつける。

そして…クローゼットから
メイドの服を取り出した。


まだ入りたての私のメイド服は、


薄桃色で、膝丈のスカートに白のちょっとフリフリの着いたエプロン。


そして、胸元には金の刺繍で縫ってある
あの神崎グループのマークが輝く。



サイズもピッタリで
ルンルン気分♪だった。



だって、今日から神崎グループで働く事が出来るんだよ!


神様に感謝しなきゃねっ!