25階もある豪邸のうちの10階目がメイドの部屋だと聞いた。



そして、そこに向かって行くものの…



10階にある長い廊下を歩けば、ほかのメイド達が頭を下げてくる。



ひゃぁ…私、人から頭を下げられた事がないよ……!


ドギマギしながらも、なんとか私の部屋の前に着いたみたいで……、


鍵を開けて、中に通された。


『ここでございます。

お嬢様…。』



「う…う、そ…だ……。」



入った私の第一声がこれだった。