『天野さん…。』


「れ…麗華様……。」


今にも目から涙が溢れて来そうな麗華様が会場のレッドカーペットの脇から
話しかけて来た。


中々、話を切り出さない麗華様に不思議に思っていると……、


『ごめんなさい!』


そう大きな声で麗華様が謝った。


『わ、私…天野さんに酷い事をしました。


過去……、
私は、中学の時、虐められていました。

その時に、婚約者で仲の良かった拓海に助けてもらって…

好きになって、貴方に嫉妬してたの。


こんな、性悪な私でごめんなさい。

ごめんなさい天野さん「顔を上げて、麗華様…。」


『え…。』