私は、静かに頷いた。
すると、麗華様がいきなりパチンッと
指を鳴らした。
『はい、麗華お嬢様。』
『例のアレを。』
『…かしこまりました。』
そう言って、麗華様の執事が持って来たのは…、1冊の雑誌。
な…なんで、雑誌なんか……。
あ。ま、まさか……!!?
そう思った時には、もう遅かった。
麗華様が、決められたページをサッと開き…、私に見せて来た。
そこには…、ツリーが後ろに立っていてシルエットに映る(その横に名前が記載されている)拓海さんと私の姿があった。
端っこの方に、
あのロマンチックなキス写真もある。
チェックした時に見落として
しまっていたんだ……。