** 小春の物語 **【完】










そうして手を握ると…、








グッ…と拓海さんに近づけられた。








それと共に……、








ゆっくりと…大きくステップを踏む。








今まで特訓して来た中でも、








ここまでスラスラ踊れた事なんてない!…って言うくらい……、








拓海さんのリードは凄く上手だった。








右ステップ……。左ステップ……。








2人でタイミングを合わせて……、








1歩1歩…確実に踏んで踊る。








体が自然とその方向に動いてくれて…








優雅にかつ、軽やかに足を動かしてゆく。









滑らかなリードで、
私をクルクルクルと器用に操り……。









あっという間に、元の体勢にもどされる。









キラキラ眩い光が時々目に入り…、








この事が現実だと思い知らされる。








なんとも、幸せな時間…。








タイムリミットのあるプリンセス。








それは…まるで、シンデレラのような…。








いや、シンデレラよりもロマンチックな…








___そんな、儚いプリンセス。









そして、音楽が終盤にかかった時…。









ふわりふわり…と、








優しい白い雪が私達を包み込んだ。








クリスマスツリーや
イルミネーションの光が、








さらに…、私達を盛り上げる。








2人だけの影が地面に映し出され…。








音楽がスッ…と消えてゆくと共に……、








ゆっくりと近づいていく……、








…__プリンセスと王子様__…








そんな2人の影が共に重なった。








___2回目のキス。








触れるだけの優しいキス。








そして……、2人が離れると共に……。








___パチパチパチパチッ!!!



___ヒューーッ!ヒューーッ!








「あれ?

一体……、皆さん、

いつからここに

いたんですかっ!!!?」