** 小春の物語 **【完】










私が、興奮しながらそう言って
見上げていると…。


『じゃあ、このツリー持って帰るか?

これくらいのツリーなら高くても500万くらい「いや!いいです!いいです!」


真剣な顔をして“このツリー持って帰るか?”と聞いてくる拓海さんに焦った。


あ…そうだった…。


拓海さんの金銭感覚が他の人と変わっているから、気を付けなきゃっ…!


そう思っていると……、


私の耳に落ち着いたクリスマスソングが

聞こえて来た。


「拓海さん…。

この音楽…聞こえますか…?」


『あぁ…。

なんか有名なクリスマスソングか?』


「それは、分かりませんが…。

なんかこんな格好してて、
こんな音楽を聞いたら…、

踊り出したくなっちゃって……!」


そう言って、クルクルと華麗に舞った。

フワッ…と広がるスカート。

キラキラ輝くイルミネーション。

目の前で、私の事を微笑みながら
見ている王子様。