** 小春の物語 **【完】








『…えっ……!?高校に行ってもいいのですか!?』



目をまん丸にして答える女。


高校に行くなんて、
当たり前じゃないか。



「行かないと、お前の将来困るだろ?」


俺は、思っている事をスルッと言った。


『わ…私、こ…こんなにみすぼらしい者なのに………、

か、神崎さん!

本当に有難うございます!

出来る限りのってゆうか…もう全ての力を振り絞りながら、頑張りますっ!』



目が眩しいな、こいつ。

こいつのテンションの高さに着いて行けない俺は、ちょっと引いた。



「…ぉ…おぅ。

で…明日から、お前はここのメイドだ。わかったな?」


『メ……メイドですかっ?!』



「嫌なのか?」



『いや、どう感謝を表せばいいのやら…

本当の本当の本当に嬉しいですっ!

有難うございます!!!』