ジャングルに着くと…
あんがい、あの女は、
すぐに見つかった。
遠くから見ると
ホワイトタイガーに恐れて、
オロオロ戸惑っているように見えた。
俺は、その隙に
頑丈な鍵を開けて中に入る。
すると、目の前の女が
ゆっくりと床に寝ころび始めた。
まさか、死んだふりをする気か!?
と…思った瞬間___
俺の予感はいとも簡単に当たった。
“なんなんだ、あいつは!?
死んだふりをして逃げて行く
肉食動物はいないだろっ!?”
そう思いながらも、女の傍に駆けつけ…
抱きかかえながらも
猛ダッシュで檻の外に走った。
