「ゔッ……、
皆さん、大好きでズ!
ありがとうごだいまず〜!」
『小春…(笑)
声やばいよ!
さぁさ、行っといで!』
そう言って、早く行って来いと促す香苗さんにまた、涙が溢れた。
『おぉ!サンキュ!
御礼で、また近い内に開くパーティに
呼んでやるよ。』
男子達にそう言った拓海さん。
『『『やったー!拓海まじ、最高ー』』』
拓海さんの言葉に飛び上がる男子達。
そんな微笑ましいやり取りも…
すぐに終わり、
皆に見送られている中…
拓海さんは、
自然と私の手を握って走っていた。
こんな時にも、ドキドキと高鳴る心拍音。
私は、ありったけの想いを込めて
拓海さんの手を握り返した。
密かにこの想いが届けと願いながら…。
きっと、今日あった出来事は…
一生忘れない。
たった一日で、たくさんの人と友達になれたんだから……。
そんな暖かな気持ちを胸に、
お父さんの元へと…車を走らせた。