___どうしよう。
今すぐ、帰りたい。
でも、荷物を教室に置いて来てしまった。
「ど…どうしよう。
携帯なければ、佐田さんも呼べないし…
お金がなければ、
タクシーにも乗れないじゃないっ…
…もう……、
私ってば、本当に馬鹿っ!」
そう思いながらも、
渋々教室に戻る事にした。
___ガラガラガラガラッ…
『……ッ…。
小春…。』
クラスみんなの視線が集まる中…
朝のSHRで先生に声を掛けられた。
『おい、天野。
さっさと席につけ。』
「……はい。」
そう言いながらも、自分の席に着いた。
拓海さんもいないし……。
私、リアルに1人ぼっちに
なっちゃったな…。