** 小春の物語 **【完】










そうモヤモヤしている間に、
もう学校に着いていた…。



『お嬢様と拓海様…、

御到着でございます。』


『…おぉ。いつも、ありがとな。

ってか、お前(小春)昨日から
ずっと元気ねぇじゃん。

なんか、あったのか?』


「……い…いえ!

御心配なさらずに!

私は、大丈夫ですから!

佐田さん。
今日も、ありがとうございます。」


心無しか、拓海さんが少しばかり
不機嫌そうに見えた。


もう、拓海さんに
あの真実を話してしまったけど…

“貧乏が、お金持ちを利用してる”って
責められちゃ、いけないんだ。


だから、拓海さんには…


あまり“あの事件”に
関わらないようにしなきゃ。


そう思いながらも…


グッと拳を握り、学校に向かった。