** 小春の物語 **【完】










_____……
___…




「…ウゥ…ヒック……
お父さんっ!起き、て!起きてっっ!

お父さんの、隣にさっき殺された、人が
…いるんだよ……!

お父さん…お父さんっ…!

_____ピーポーピーポー…



近づいてくるサイレンの音。
何人かの足音がバタバタと響く。


この状況は小学2年生の私にも、
容易に理解できた。



『……警察だ。

お嬢ちゃん、
そこのいてくれないかな。』


「……違うもんっ!

お父さんは…お父さんは、
人を殺してません!

喧嘩を止めようとしただけなのっ!


お父さんは……お父さんはっ!!!『貴方のお父さんは、警察署に行って調べを受けるだけだから…、

安心してのきなさい。』


「イヤッ!嘘ついてないっ!

お父さんは、人を殺してないの…小春がみたもんっ!絶対殺してないもん!」