___ギュッ…



「あわわっ、た…拓海さん////!?」



いきなり、
拓海さんが座った状態の私に、

優しく包み込むような抱擁をしてきた。



『…お前……。お前のせいで、どれだけ心配したと思ってんだ?


もし…あのまま体温が下がらなかったら大変な事になっていたんだぞ。』



「は…はぃ……。

心配かけて、ごめんなさい…。

でも、私は…どうしても友達が欲しかったんです。


幼い頃から、犯罪者の娘と言われてイジメられ続けていました。


だから、友達の絆の暖かさとか知りもしなかったのです。


そんな私を避けずに初めて相手をして下さったのは…あの3人組なのです。


だから……、私は……『もう、何も言うな。お前の辛い過去はもう…聞きたくねぇ……。』



「た…拓海さん……、」