** 小春の物語 **【完】










『私と…似ているね。』


「へっ?!」


『私も…元彼からの
最後の贈り物なんだ。

あの頃は…ほんと、幸せだったなぁ…。

って私、何こいつに話してんだろ!?』


「お気持ちは、わかります。

香苗さん……、
元彼の話になると、優しくなりますね。

嫌味じゃなくて…乙女みたいな…」


『それは…どーも。』



私は、今日初めて知った気がした。

ピアスを触りながらも、物凄く優しい顔をして話す香苗さんの…本当の姿を。


香苗さん……。


そんな幸せそうな顔をするなら…

それと、同時に
切なく哀しい顔をするなら…


どうして別れちゃったんだろうか。


私は、少しそこが気がかりになった。