** 小春の物語 **【完】








「…っ、何これ……!?

…ここって、森…かなぁ……?」



なんと、私の目の前には、
広大な森が広がっていた。


たくさんの木々が立ち並び、
どこへ行けばいいのかもわからず、
またウロウロと入り口を探したのだが…


突然背後に黒い影を感じた。




___グルルルルッ




声にびっくりして振り向くと…

なんと、そこには、
大きなホワイトタイガーが…



「うわぉっ!?な、なんでー!?
なんで白いヒョウがいるのー!?
(←いえいえ、ホワイトタイガーです)

って言うか…
こういう時は、どーすればいいの!?

っ、どーしよーオロオロ(゚ロ゚;))((;゚ロ゚)オロオロ」



えぇーい!分からなくなったら、死んだふりをしちゃえっ!


そう思った私は、ゆっくりと膝を曲げて
静かに床に寝転び、目を閉じた。


“し…白いヒョウさん…、

今、私は死んでいます!

こんな私なんて、

食べてもおいしくないですよ!”



汗だくだくになりながらも、
じっーと念じていると…



___グァオッーーーー




と、森中に鳴り響くくらいの大きな声が聞こえた。




“た…食べられるっ!!!”



そう思った時…


『…っ!

お前は、どんだけ馬鹿なんだよ!』