** 小春の物語 **【完】









「あれー!?

神崎さん!
1時間も、掛かってないのでは?」


『ここまで、およそ10分で着く。』


「もう!嘘付きましたね!

私、明日から自転車で行きますっ!」


『……ふ。お前が、
自転車で行ける訳がないだろう。

1番初め、俺の家に入った時、ジャングルに行ったくせに。』


あぁーーー!
見事、急所をつかれてしまった。

そう、私は全てに関して、音痴なんだ。


“方向音痴”

“音音痴”

“運動音痴”


んー…ほかにも、もっとあるはず…。


もう、自慢出来る事となってしまった。

でも、神崎さんの前で自慢はキツい。


「あ…あの時は仕方がありません!

知らなかったんですし…ね……。」


そういうと、いつの間にか、
神崎さんは先に車を降りていて、

私が降りるのを待っていた。


絶対、今の聞いてないよね……(泣)


そう思いながらも、
私は、新しい高校生活のスタートを
切れる事を楽しみにしていたのだった。