** 小春の物語 **【完】









知らなかった。


私のお母さんが……、
神崎さんのお父様の従兄弟だなんて…。



家族柄をあまり話した事が
なかったから、
衝撃的な事実を聞いて、また驚いた。



『あ…あと、それで……、

お前の制服を今から見せる。

橘、あれを持って来い。』


『……はい。』


そう言った橘さんは、奥の部屋から
ささっと私の制服を持って来てくれた。


「え…、これが制服ですか?」


赤色で薄いチェックの入った
ミニスカート。

上は白のワイシャツで、赤のリボン(刺繍付き)が付いていて……

その上から薄いブラウンのオシャレな形のしたミニブレザー。

今の気候は秋に近いからか…、
長袖と、黒のハイソックスで
まとめてあった。