「先輩にね、惚れられたら迷惑って言われちゃったんだ。」
そう言いながら無理やり笑って見せると
、優希は眉間にシワをよせた。
そして、バンッとテーブルに両手をついて言った。
「なにそれ!なんなの、何様なの?」
優希が怒っている姿をみながら、失礼ながら少し微笑んでしまった。
だって、そうやって怒ってくれる優希が大好きだから。
それだけで嬉しかった。
「優希、いいの。きっとね、この好きって気持ちを言ったら、先輩は私から離れていっちゃう。だから、それだけは避けたいの…。」
少し悲しくなりながら、切実な思いを優希に伝えた。
すると、いきなり立ち上がって
「行こっ!!」
そう大きな声で言った。
「え、ど、どこに?」
「買い物に決まってんじゃん!こういう時は好きなもの買って、ストレス発散するんだよ!!」
優希は私の腕をひいて、スタバから出た。
そして、この日は洋服を買ったり、お揃いのブレスレットを買ったり、すごく楽しかった。