夏休み半ばが過ぎたころ。
久しぶりに優希と遊びにきていた。
バイトの休みがとれたと連絡がきて、スタバで語り中。
「聞いてよ!この前、バイト先の先輩がさ?」
バイト先での不満がたまってるようで、優希はイライラしながら話す。
「それでさ、私のせいだって言うんだよ!?おかしくない?」
「うん、たしかに。」
先輩とのトラブル話。
すごく苦労してるみたい。
「もうあそこのカフェのバイト、やめてやろうかな。」
「えー、あんなに気に入ってたのに?」
そんな話をしていたら、優希は突然、あ!っと思い出したように話を変えた。
「な、なに?」
「そういえば柚、先輩とはどうなったの?メールでバイト先が一緒だったって聞いて、びっくりしたよ。」
バイトで先輩と会った日、すぐにメールで優希には伝えていた。
「私ね、先輩に好きだって伝えないことにしたの。」
「え、なに言ってんの?」
私の言ったことに、驚きを隠せない様子。