「たく、可愛くねーな。そんなんだから、告白もできねーんだろ。」
もう限界だった。
その言葉にカチンときて、俺の中の何かが切れた。
「大きな…、大きなお世話ですよ!」
なんで、なんでこの人に、そんなこと言われなきゃいけないんだ。
頭に血が上りそうなくらいイラつきがたまって、いつもの冷静な俺はどこかに消えていた。
そして、また怒鳴ろうとしたその時。
タイミング悪く登場した子。
「藤くん?」
横から片岡の声がした。
最初不思議そうに見ていたが、先輩がいるのに気づいて少し驚いた顔をする。
「あ、先輩まで…。二人とも何かあったんですか?」
心配そうに寄ってくるから、仕方なく冷静に戻った。
「なんでもないよ…。じゃあ、みんなのとこ戻るんで。」
片岡にイライラしてる俺を悟られないように、顔をふせてさっさと部屋に戻った。
最後に一度先輩を睨みつけながら……
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