王様のいる学校





「え……?」





「たしかにお前をターゲットにしたし、弁当つくって毎日食ってる。」



そう言ってめんどくさそうに体制を崩すと、また続けた。





「だけどそれはパシリとしてだから。別にお前の手料理食いたいとか、そんな重い理由じゃねーし。ただ食費うかせたいだけ。」



パシリとして。

そっか……


私の存在は、ただのターゲットでしかないんだ。




今まで楽しかった昼休み。



これを聞いてしまったら……


もうつらいものでしかない。




「さすがに、休みの日にまで会いたくねーつの。」



笑いながらそう言うと、お弁当を残して屋上からでていった。





いつも残ったことのないお弁当。


それが余計に悲しさを増した。








この日から、先輩が屋上にきてくれることはなくなった。




毎日淡い期待をいだきながら扉をあける。



けど、先輩の姿はなくて……


無駄に一食分の弁当だけが残っていた。