王様のいる学校





この余裕そうな顔。


俺様の下僕になることが、そんなに簡単に受け入れられることかよ。



「はぁ…、やめた。」



「え?」


「お前をターゲットにするっていうの、やめたわ。」


突然の心変わりに驚いたみたいだ。



「どういうこと、ですか?」


こんなにすんなり受け入れられて。


何のための身代わりだよ…




だったら、

「あいつをターゲットにしてた方が、お前の苦しむ顔見られそうだし。」


そうニヤッと笑う。


爽やかくんは、一番の弱みを握られたような顔。


その顔が大好物。

俺の前で悔しそうに唇をかみしめた。




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