王様のいる学校




「柚もすごいじゃん!」


クラス席から飛び出して、帰ってきた私を一番に迎えにきてくれた優希。


「自分でもビックリしたよ。でも一位とりたかったな…」


「一位の子陸上部だし、足早かったもん!仕方ないよ。」


残念がる私の頭をポンポンと撫でて、励ましてくれた。


クラスのみんなにもすごかったよって言ってもらえて、本当に嬉しい。



「片岡!」


少しして、向こうの方から走ってきた藤くん。


一緒にいた優希は、いつの間にかいなくなっていて。


藤くんと二人になった。


「おめでと!見てたよ。」


「ありがとう!見られてたなんて恥ずかしいね。」


「すばしっこくて、早かったよ。」


そんなことを笑って話していると、すごく視線を感じて。


周りを見るとやっぱり見られてた。


「爽やかイケメン」という肩書きは間違っていないと、改めて思った。


すごく睨まれているような…


最近視線には慣れてたけど。

これはまた違った視線で、落ち着いてはいられなかった。