王様のいる学校




「ルイ…?ルイ!いんのか!?」


叫んでも返事は帰ってこない。


すると、草むらの中から小さな光がもれているのがわかった。


近づいていくと、ルイはいない。


携帯だけが音を鳴らしていた。


嫌な予感しかしない。


すると、突然俺の携帯が鳴った。


「もしもし?」


電話の相手も見ずに、すぐに電話にでた。


すると、

「助けて……」


震えている声。


相手が誰だか、すぐにわかった。


「ルイ?」


「斗真…、助けて。助けて。」

震えた声で泣いていた。


「お前、どこいんの?なにがあった?」


「公園の…、いつもの公園の…、公衆電話。」


いつもの公園。

それは中学の帰りに、いつも寄り道していたところ。


しかも、ちょうど今いるのがその公園。

携帯を拾った、ここのこと。