「なんですか?」
「ああ、悪いんだけど、これ生徒会室に届けてくれないか?」
茶封筒を渡されて、一瞬耳を疑った。
「えっと…、今どこに届けろって言いました?」
「ん?生徒会室。」
「生徒……」
「会室?」
「ですよね……。」
何度聞いても場所は変わらない。
残念ながら、私はあの生徒会室にいかなければならない。
生徒会室といえば、四天王の溜まり場。
校内の中で一番行きづらい場所。
「ねえ、お願い!」
「頼んだ!」とお願いされた私は、すぐさま優希の前に手を合わせた。
「私、このあと予定あるんだよね。行ってあげたいけど…、ごめん!」
頼まれたのが放課後だっただけに、優希は予定があったようで…
生徒会室に一緒にいってほしい。
というお願いは断られてしまった。