「ルイー、あったぞ。」
「あ!よかったー、ありがとう。」
見つけ出したドライヤーを手に近づいていくと、嬉しそうに両手を出した。
「でもなんでそんな格好なんだよ。風邪ひくから、家で乾かせばいいのに。」
「だって、家の壊れちゃったんだもん。だから仕方なく、お風呂あがってそのまま来たの。」
そう言いながら、秀司が眠っている向かいのソファに、膝を抱えて座っている。
水も滴るいい女。
こいつに似合う一番の言葉だと思う。
ルイの横に座ると、濡れた髪がいっそう色気を増していた。
横からまじまじ見ていると、美人だということを改めて感じさせられる。
真っ白な肌に、スッとした鼻。
長いまつ毛の奥から見える、ビー玉のようにキレイな青い目。
生まれつきもった、艶のある金髪。
これこそ完璧女子。
ジッと見すぎたせいか、視線に気づいてこっちを見た。
「なに?もしかして見とれてたの?」
「ばーか。」
ニコニコ嬉しそうに近づいてくるルイに図星をつかれて、とっさに立ち上がった。