王様のいる学校






「撫子、あれどうにかしてくれ。」



仕方なく撫子に助けを求めるけど、しれっとした顔でこっちを見た。




「無理。」



そう一言だけ言う。



こいつ、面倒なこと嫌いだからな…




「でもそしたら、ルイの機嫌悪いまんまだぞ?」





「そんなの私は知らないもの。ルイが機嫌悪いときは、巻き込まれないように口出さないのが一番。面倒な性格だから、ルイって。」




またよくもこんな笑顔で、本人を目の前にして言えたもんだ。




怖いもんなしというか。


性格に難ありというか。




そもそもこいつら三人、クセのあるやつばっかなんだ。



そう思い、はぁーとため息をつく。




すると突然撫子の顔が耳元へ近づいた。



「そんなことより、広太のプレゼントは?」



その言葉にハッとした。



誕生日を忘れていたってことは、必然的にプレゼントもないわけで……



「広太。」




呼ぶ声に気付くと、秀司の腕の中でニコニコしている顔をこっちに向けた。




「ごめんな。広太の誕生日、俺すっかり忘れてて…。」