「おー、広太!お前おっきくなったな!」
秀司は慣れたように広太を抱きかかえ、笑顔を見せる。
そんな時、険しい顔のルイは、りんごを睨むようにして見ていた。
これはやばい状況だ。
「あの…、お邪魔してます。」
少しビクビクしながら言うりんご。
完全にこいつ怯えてる。
でもそんなことに気を遣うこともないルイは、フッと目をそらす。
「私たちの家じゃないから。」
明らかにりんごのことをよく思っていないのが、丸わかりだ。
「感じ悪くすんなよ、お前。りんごちゃんに当たっても仕方ないだろ?」
秀司が広太を抱えながら、呆れた顔でなだめている。
だけどルイにそんなことは通じない。
「なんでこの子がいるの。夏休みにまで会いたくないって言ってなかった?」
「え?ああー…、広太が会いたいって言うからさ。」
今度は俺に矛先が向いた。
しかもさっきよりも更に不機嫌。
「へぇー。」
完全に機嫌を悪くしたルイは、荷物をもってキッチンへ入った。
