リビングに入ると、なかなかの汚さ。
男所帯だからか、洗濯物や掃除やらあまりされていない様子。
「あー、わりぃ。昨日の夜だいたいは片付けたんだけど、きたねーよな。」
そう言いながら、片付けを始める先輩。
でもその片付け方も雑で、本当に寄せたり重ねたりしているだけだ。
「あの…、手伝いましょうか?」
「あ、いや、大丈夫。」
そう言うけど、見ていられない。
思わず手を出してしまい、結局きれいにしてしまった。
「りんご、お前すげーな。」
「柚、すげー。」
二人とも感心しながら、綺麗になった部屋を眺めている。
「そんなことないですよ?これでも納得いってないですけど、少しは綺麗になりましたよね。」
うん、最初の汚さからはマシになった。
まだまだ気になるところはあるけど…
でもあんまりやりすぎてもいけないと思って、この辺でやめておいた。