「てかお前、怪我大丈夫なのかよ!」
しゃがみこんで、慌てて広太の体を心配する。
すると腕に巻かれた包帯を見て、焦り出した。
「腕、怪我してんじゃん!」
「俺は大丈夫!柚が助けてくれた!」
ニコーッと笑って言う広太。
病室で最初に会った時。
後ろに貼ってある名前の漢字を見て、何て読むのかと聞かれた。
その時に「ゆず!」と教えてから、ずっと私のことを呼び捨てで呼んでくる。
広太の言葉を聞いて、先輩がベッドにいる私をぱっと見た。
そして頭と腕に巻かれた包帯を見ると、こっちへ寄ってくる。
「広太が悪かったな。怪我大丈夫か?」
「はい。広太を助けたときに、少し頭を打って気を失ってたみたいで…。今日は念のための入院です!」
心配かけないように、元気に見せた。
「だけどお前、なんで事故になんて遭ったんだよ。先生と一緒にいたんだろ?」
「うん。」
まだ5歳だから、おそらく幼稚園生だ。
ベッドの横にある椅子に座ると、眉間にシワをよせて広太を見た。
