「記憶」







ただの夢ではない気がして、

怖くて、

私は走って顔を洗いにいく。



血が付着していそうな気がしたからだ。




けれど、当然それは気のせいで

顔を洗い終わったあと

大きく深呼吸をする。




段々と、夢の中の

登場人物も増えていく。



授業風景のようなもの、

剣を持って戦うところ、

仲間らしき人物達と食事をしているところ、


そして最後は………





-----死ぬなッミラナ…!





そう言って泣いている、

紫月先生に似た男が必ず出てくるのだ。