今日はあまり部屋にいたくなかった。
明日の仕事への緊張からかも知れない。

「明日はどれくらいに、ここ出るんすか?」


「太陽が沈んだあとかな?空が黒くなったら、出発!だ。」


「ずいぶんアバウトですね。」

ははっ。

京極は笑うだけで
この後なにも言わなかった。


沈黙が流れる。

この沈黙が嫌だったのか、単なる暇潰しだったのか、京極はリモコンをとってテレビをつけた。

バラエティ番組が最初に写った。

「さて!今日の○×□はどうなるのか!?
我々は全く知らされて下りません!テレビの前の皆様ご期待あ…」


次に写ったのはドラマ。

「…君が何をお越したのか本当に分かってて言ってる……」


「…今日、午前1時、栃木県」