スキな人

――――この日の授業が全て終わり

「ふぁ~眠い~」

「あんた授業中ずっと寝てたじゃん!」

「寝足りねーよー」

「今から部活?」

「そーだよー」

「頑張れ~」

「…あっ…!圭志…見にきたら?」

そう言って石本がにやっと笑った。

「えっ!?そんなっ…サッカー部の練習覗いてたりしたら変じゃんっ」

「俺のファンっていったら大丈夫!」

「いやいやファンじゃないし圭志に誤解されるし」


ガラガラッ


教室のドアが勢いよく開き、よく知ってる声が聞こえてきた。


「しゅーへー!」

「おー圭志どうしたー?」


へっ!?
圭志!?
急いで声のする方を向くと、


「あっ…」


やっぱりそこにいたのは今一番会いたかった人。