自分の夜


真夜中の、部屋の片隅で

そっと、目を瞑る

と、

きらきらの目玉の中の、真っ暗な小宇宙が

まぶた一面に広がる

あっちでちらちら、こっちでちらちら

睫毛の先にくっついた星が瞬くのだ


ぱちりん、とまばたきをすると

睫毛の星がほろほろ落ちた


真夜中なら、何度でも、また

自分の宇宙に行ける

次は、月を見たい。