やった! 大和さんが来てくれる! 学校祭一緒に回れるんだ! 「えへへ~」 「ちょっとこはる?」 名前を呼ばれて我に返ると、チエがものすごい顔で睨んでいた。 「あれ?チエ、どうしたの?」 「どうしたの、じゃないっ!誰がそれピンクに塗れって言った?」 「うわっ!」 あちゃー 頼まれてやっていた看板の色塗り。配色は決まっていたのに いつの間にかピンクに塗っていたらしい。 「あんた、いくら大和さんが来てくれることになったからって、 浮かれすぎ!」 「ごめん、あれ?でも何で知ってるの?」