チエはそう言ってたけれど、とても嬉しそうな顔をしてた。 「ねぇ大和さん」 「何」 「わたし、指輪が欲しいっ!」 わたしの言葉に大和さんが一瞬目を丸くする。 そしてそれからわたしのほっぺをむにぃっとつまんできた。 「いだい、やまと、さん」 「高校生が指輪なんて100年早ぇんだよ」 ちがっ、わたしが言いたいのはそんな事ではなくて、 というか!100年じゃわたし死んじゃってますけど 「行くぞ」