まさか今してくれるなんて思わなかったんだもん。 心の準備をしたかったのに! 「ま、俺はお前のオニイサン、みたいだし?」 「ち、違います!」 視線がぶつかる。 大和さんが近くに感じられる。 「じゃあ何だよ」 「大和さんは、わたしの大好きな彼氏です」 好きなのは大和さんだもん。 大和さんはお兄さんなんかじゃないもん。