慌てて握られた手を離そうとするんだけど、原田くんに握られたままでどうする事も出来ない 「こはる?」 「あ、これは違うの!ちょっと事情があって」 どうしよう、浮気してるって思われたかな あたふたするわたしの前に原田くんが立った。 「こ、こんにちは、原田浩太といいます!」 あわわ、原田くん!今そんな自己紹介とかいらないから! 大和さんは原田くんに対しても冷静な態度。 さすが大人、余裕です。 「で、?」 「こはるさんのお兄さんですよね」