「は?」 「え?」 わたしだけじゃなくて、チエまでびっくりしてる。 「篠田さんも、その…俺の事が好きでいてくれて、嬉しい」 あれ、恥ずかしがり屋な原田くんはどこへ… って今はそんな事を考えている場合じゃない! 「ちがっ!違うの!」 わたしの必死な否定も原田くんには届かなくて。 しかもがしっと手を握られてしまった。 ちらりとチエを見ると、ただニヤニヤしてるだけだ。