「ダメダメ!もっとちゃんとした大人の女になるって決めたんだもの!」
我慢、絶対に我慢!
大和さんがその気になってくれるまで、待つんだもん。
でも、一人で何しよう?
30分までまだ時間は大分あるし。
お部屋の片づけ..もする必要はないし。
帰ろうかな、とふと思ってしまった。
わたしがいたらきっとゆっくりも出来ないし、休めない。
ご褒美デートは後日にしてもらって、
今日は大和さんにゆっくりしてもらいたい。
立ち上がろうとしたその時、ぐいっと腕を引っ張られた。
「や、大和さん?」
「何処に行くんだよ」


