「うわ、指輪だ!」



飾られている二つのリングに
吸い込まれるかのようにケースに近付いた。



キラキラ輝くダイヤモンド。



高校生のわたしにとって正直はっきりしたものもないし、結婚なんて未知の世界なんだと思う。



でもわたしもいつか大和さんと...



もうすぐチャペルで挙げる結婚式が見えそうになったところで現実に引き戻された。


「いったぁ~」



げんこつを落とされたのだ、わたしの愛する彼


高木大和に。