「ここでいい」 大和さんが止めた車まで着くと繋いでいた手がほどけた。 もう少し繋いでいたかったな、なんて思っているとぽん、と頭の上に手が乗った。 「俺たちは一緒になるんだろ?」 そうだ。 お父さんにはまた改めて挨拶をする事になった。 だけど悪い感じではなかったみたい。 「あ、そういやさっきの結婚がどうこうってどういう事だ?」