リビングに入るとお父さんも俊にいも驚いた顔をしてわたしを見る。 「こはる、なんだい、急に」 「びっくりしたぞ、いきなり電話があったし」 お父さんも俊にいも呆れながらもちゃんと来てくれた。 それが何だか嬉しくて。 同時に一気に緊張してきた。 「ごめんなさい、急に」 「「しかもその人は」」 お父さん達の言葉に大きく深呼吸をしてから続けた。 「彼は高木大和さん。わたしのお付き合いしている人」 「あ、え、?こはるが?」 「初めまして。高木大和です」