もうすぐ修学旅行。 それなのに、わたしの気持ちはちっとも浮上しない。 いつまでもこのままじゃダメだって思うけど。 「はーーー」 机に突っ伏していると、ふと誰かがわたしの名前を呼んでいるのが聞こえた。 「おーい篠田!事務員さんが来てるぞ」 男子の声に一瞬で体が起き上がる。 視線の先には香那さん。