「落ち込んでる?」 休日にかかってきた電話は突然で、俺は最初かけてきた人物を疑った。 まさかかけてくるとは思わなかったのだ。 実際会うと不思議な事に全く違和感はなく、普通に会話ができた。 お互いの現況や仕事の事。 他愛ない話を終えた後でこはるの事を聞かれたのでさらっと別れた事まで言うとこれだ。 腹が立ったので怒り口調で答える。 「別に落ち込んでねぇよ」