まさか自分がここまで落ち込むなんて思ってもみなかった。 また一つ恋が終わっただけ。 そう思っていたのに。 仕事中や昼飯時、 また一人の部屋で ふとした時に現れる、こはるの姿。 小動物のように常にちょこまか動いては俺を振り回し、 困らせていた。 でも一度も嫌だと思った事はなく。 寧ろ救われていた俺自身がいた。 明るくて、やわらかい、 脆い彼女を 俺は....