「とりあえず、何よりも先に大事なのは、大和さんの敵よね。あいつを何とかしないと」 「敵って、人の兄貴を敵呼ばわりすんなよな!」 「ったく。何で大体、あんたまで着いてきたのよ!」 「だって面白そうじゃん」 面白そうって ミヤマって本当いい性格してる。 「ねぇミヤマ。あんたの兄ちゃん、ほんとにこはると結婚したいの?」 パスタをお上品に回しながら話すチエに、ミヤマはさぁ、と答えて続けた。