「大丈夫か?」



優しい、大和さんの声。



「大丈夫です」




頑張らなきゃ。


この恋をなんとしても守らなくちゃ!



大和さんと別れて家に入る。


既に俊にいは帰ったみたいで、お父さんも酔っ払って寝室に行ったみたい。


リビングにいたのはお母さんだけだった。



「ごめんなさい、突然飛び出して」


お母さんにすぐにそう謝ると、いいのよ、と優しい声が返ってきた。


「それよりも。こはる大丈夫?」