零したビールを慌ててふくお父さん。 お母さんがさりげなくわたしを見てくれる。 お母さんは知ってるから。 心配してくれてるんだ。 「俊くん、僕も出来たらこはるの相手としても君がいいと思う。こはるは?」 「わたしはーー」 大和さんがいる、そう続けようとすると俊にいに遮られた。 「こはるの気持ちは決まってますよ。幼い頃からお嫁さんにしてくれるって言ってくれてたんですから」 「そうだったのか」