掴まれた腕が熱い。 心臓がバクバクしてる。 暫く歩いてひと気のないところで腕を離してくれた。 神社からはいつの間にか離れていて、賑やかな声が遠くで聞こえる。 今は、ふたりきり。 ドキドキ わたしに背中を向けていた大和さんがゆっくり振り返る。 そっと手が伸びて、わたしの頬に優しく触れた。